母と娘がでキッチンで洗い物をしながら笑い合っている画像

家事をしたらお金をあげるなんて絶対したくない

あなたは子育てにおいて何かこうでなければいけない、思い込みはありますか?

アダルトチルドレンが陥りがちな傾向の一つに完璧主義があり、つい理想を自分自身にも他人にも求めがちなところがあります。

そのため、こうと思い込んだら、それを徹底的にしようとしてしまうところがあります。

私には子どもにお金をあげて家事を手伝ってもらうことはよくないという思い込みがありました。

もう少し具体的に言うと、子どもが家の仕事(お手伝い)をしてくれてそれに対しお金をあげる。

すると子どもはそれに慣れてきてしまい、お金をあげないと家の仕事をやってくれない、という強い思い込みがありました。

子育ての本でも読んだり、周囲でも聞いたことがあったりして、なおさらその思いを強めていました。

そのため、子どもが家事をしたらお金をあげるなんてそれは絶対したくない、しない、と決めていました。

思い込みを見つめ直すきっかけ

しかし、自分の思い込みを見つめ直すきっかけがやってきました。

今度子どもの行きたい場所に旅行することになりました。

子どもは最近もらい始めた月ごとのお小遣いを少しずつ貯めて旅行先でのお小遣い用にするという話になりました。

ただそれでは少ないので、夫が家の手伝いをすれば(少額ですが)やった分のお金を払うよとのこと。

子どもはすっかりその気になりました。

その後私と相談しながらお茶碗洗いをしたら10円、洗濯物干し・たたむをセットにして20円などと決めて、子どもはそれをせっせと表にしていました。

ただ、そのシステムを始める前に丁寧に話をしました。

家事をしてお小遣いをあげるのは目的のための一時的なこと。

家事は本来家での大切な仕事だからお金をあげるあげないにかかわらずやるということです。

その後子どもはいつもより家事をしてくれるようになりました。

続けていると、だんだんと子どもの家事力が上がってきているのを感じています。

また先日、私は高熱がでて数日ダウンしてしまったときがありました。

その時に子どもがお茶碗洗いや洗濯物干しをしてくれて、涙がでるほどありがたかった経験をしました。

そして、今までほぼすべての家事を自分がしていたため、だいぶ楽になり、ストレスも減ってきました。

さらに、子どもも子どもなりに計画を立て、自分の目的のためにお金を貯めることの大切さが以前よりわかってきている様子です。

自分にも子どもにも丁寧に関わること

これらの経験を通して気付かされたのは、大切なことはその都度(年齢にもよりますが)子どもに丁寧に話していくこと。

それで自分の思い込みからくる不安はだいぶ回避できるのではということです。

つい面倒くさくて説明を省いたり、強制的にやらせたりすると特にある程度の年齢の子どもは反発をしてくるのではないかと思います。

したがって、大変面倒なときもありますが、やはり一つ一つ丁寧に話していくことを選ぶこと。

それが結果的に自分の幸せにもつながるのだなと痛感した出来事でした。

とはいえ、思い込みを再検討してみることはとても難しいことだと思います。

自分が何にこだわっているのか。

それこそ自分自身に対しても丁寧に向かい合い、自分と対話をしながら書き出してみるのも一案です。

私も書き出してみたことがあります。(今も書いています)

そして、これはもしかしてそこまでこだわらなくてよいのかもしれない。

それは子どもによる。

丁寧に話しつつ、やり方を考えれば意外とうまくいくかもしれない。

など、メタ視点を持って少しずつ考えられるようになってきました。

いったん思い込みを見直してみることで、結局自分も子どももお互い幸せになることを学べました。

あなたももしアダルトチルドレンだと自覚されているなら、ご自身の子育てに対する思い込みを見直してみることをおすすめします。

もしかすると、自分でも思いもよらなかった思い込みが見つかって、お子さんと幸せになる瞬間が増やせるかもしれません。

おすすめの記事