アダルトチルドレンパパママが深く悩む「買ってぇ~」問題

「買ってぇ~」とねだられて困る。

多くの親御さんが抱える悩みです。

とくにアダルトチルドレンパパママさんは、「買ってぇ~」問題で苦悩します。

なぜなら「買ってあげたらいいかガチでわからないから」です。

かわいくおねだりする幼い姉妹の写真

アダルトチルドレンパパママさんは、子供を自由に育てたい気もちが人一倍強い方が多いです。

しかし、買い物に行くたびに「買ってぇ~」とせがまれると、ただでさえ自分のことで精いっぱいなので超しんどい。

だから、強く言い聞かせて我慢させたいところだけど、自分が子供の頃にしたような思いだけはさせたくない。

ああ、いったいどうしたらいいのか!!!?

もはや、子供を連れて買い物に行くことが恐怖ですらある。

アダルトチルドレンパパママさんは、人知れず、「買ってぇ~」問題で深く頭を悩ませているのです。

「買ってぇ~」がおさまっていく親からの問いかけ

こんなとき、いったいどうしたらいいのでしょうか?

私がおすすめしているのは、お子さんに「それ使う?」と問いかけてもらうことです。

決して疑う感じではなく、優しくたんたんと「それ使う?」と問いかける。

しかも、なにかを買いたがるたびに、とにかく「それ使う?」と問いかけをつづけることです。

一回ごとに延々と問いかけつづけるわけではありません。

それではたんなる詰問です(笑)

そうではなくて、「買ってぇ~」とねだられたら、第一声で「それ使う?」と問いかける。

それを何か月も、根気よくつづけていくということです。

つまり、

「買うというのは使うためなのだ」

「使うものを買うのだ」

ということを子供に知ってもらうということです。

そうすると、じょじょに子供の「買ってぇ~」の回数が減ってくるケースが多いです。

使うものを買う。

一見、当たり前のことですが、じつは子供はまだちゃんとここを理解できていません。

というか、大人である私たちもよく理解していません(笑)

なので、まずは「買うとは使うこと」という大前提を、子供にしっかり理解してもらう必要があるのです。

「欲しい」と「使う」の違いを覚えてもらう

買い物袋をさげた母親と会話するランドセルを背負った少年

幼い子供は、なんでも欲しがりますよね。

欲しいものを買うわけです。

だから、すぐに「買ってぇ~」と言ってしまいます。

そしていざ買ってあげると、使わない、食べない、それっきり・・・ということは、多くの親御さんが体験していることですよね。

そこでまず「欲しい」と「使う」の違いを、子供に覚えてもらうこと。

これがとても大切なのです。

私の子供も、一緒に商店街を歩いていると「なんか買って」と言います(笑)

買いたいものが明確にあるわけじゃないのに「買いたい」と言うわけです。

つまり、店に行って「欲しいと思ったものを買う」という行為にハマっているわけです。

そこには、その商品を「使う」かどうかという観点がスッポリ抜け落ちています。

だからまず「欲しい」と「使う」は、まったく違うものであることを覚えてもらう必要があるのです。

「それ使う?」

と、毎回優しくたんたんと問いかける。

もちろん、「買ったけど使わないパターン」が最初の頃はあるでしょう。

そうしたら、その次にねだられたときに、

「この前買ったもの、使わなかったよね」

「ウチは使わないものは買わないんだ」

と、優しくたんたんと伝える。

とくに「ウチは使わないものは買わないんだ」という信念を伝えることが本当に重要です。

使わないもののために払う金はないという、ものすごく当たり前のことを知ってもらうのです。

食べ物でも同じですね。

「それ食べる?」

「ぜんぶ食べる?」

と、優しくたんたんと問いかける。

買うとは食べること、しかも食べ切ることだということを覚えてもらう。

このあたりを理解してくれるようになると、やたらと「買ってぇ~」とは言わなくなってきます。

ものを大切に使い、経済観念も健全になって一石三鳥!

ショッピングセンターの前で手でハートマークをつくる笑顔の少女の写真

それ使う?

それ食べる?ぜんぶ食べる?

この問いかけのいいところは、買ったものを大切にしてくれるようになることです。

「買ったからには、ちゃんと使う」という感覚が身についていきます。

一つのものを大切に使い倒すことができる。

この先、お金や物に幸せを左右されにくくなる、非常に重要なスキルだと私は思っています。

アダルトチルドレンパパママさんは、ここが苦手な方が、けっこう多いんですね。

なぜなら、日々が苦しいから、次から次へと新しいことや物に手を出しがちなってしまうからです。

そういう意味で、私たちアダルトチルドレンパパママにとっても、一緒にそのスキルを身に着けるチャンスだと言えるでしょう。

さらに、この問いかけをつづけることで「経済観念」が健全になっていきます。

「買うか、買わないか?」の基準が、欲望に振り回されなくなっていくからです。

私たちは、欲しいものを買ってしまいます。

というか、欲しい気もちを刺激する広告や商品のアピールばかりされるので、「欲しいか、欲しくないか?」が買う基準になってしまっているのです。

でもじっさいは、必要かどうか、つまり「使うか、使わないか?」の方が重要ですよね。

食べ物も、買ったけど棚に置きっぱなし、冷蔵庫の奥で冷えっぱなしなんてものも、よくあります。

そのときは食べたいと思ったんだけど、お腹がいっぱいになってみたら、まあわざわざ買わなくてもよかったな、っていう。

子供も大人も、その点では変わりありません。

この問いかけで、親子ともども健全な経済観念が身につけば、毎年新しい腹筋マシーンを買うようなことを防げるかもしれません(笑)

もちろん、やりすぎは厳禁!

この問いかけも、もちろん、やりすぎは厳禁です。

「それ使う?本当に使う?絶対に使うね?絶対だね??」と問い詰めたら、子供は委縮してしまいますよね。

欲しいというだけでは、なにも買ってはいけないと思うようになってしまうかもしれません。

「買ってぇ~」を防ぎたいのは、あくまでも大人の都合ですよね。

それを子供に威圧や恐怖で強制するのは、絶対に避けたいところです。

子供のためであるのは当然のこと、アダルトチルドレンパパママであれば、それが自分自身の深い後悔につながりかねません。

だからあくまでも、優しくたんたんと「それ使う?」と問いかける。

優しくたんたんと「使わないものはウチでは買わないんだ」という信念を伝える。

そのなかで、子供が自然と理解していくのを根気強く待つ。

その先には、モノを使い倒すスキルと健全な経済観念が身につくというボーナスがあるのだから!

そんなふうに、なんとかかんとか子供の「買ってぇ~」に対処していく。

私も頑張ってますので、一緒に「それ使う?」って、優しくたんたんと問いかけていきませんか?

アダルトチルドレンの子育てを支える会会長
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶかつのり

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